測定データで見る「過去の出来事」


環境放射能濃度や放射線等の値に大きな影響があった過去の出来事について説明します。
■ 大気圏内核実験
 アメリカ、ソ連、中国等による大気圏内(主として北半球の成層圏)での核爆発実験をいいます。

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■ チェルノブイリ原子力発電所事故
1986年、ソ連ウクライナ共和国西部のチェルノブイリ原子力発電所4号炉で起きた原子炉爆発事故をいいます。

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■ ジェーシーオー臨界事故
1999年、茨城県東海村の(株)ジェーシーオーのウラン加工施設で起きた臨界事故をいいます。

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大気圏内核実験
 アメリカ、ソ連、中国等による大気圏内(主として北半球の成層圏)での核爆発実験をいいます。大気圏内核実験は、1940年代中ごろから開始され、1950年代後半から60年代前半にかけて盛んに行われました。
 これらの核実験で生成した放射性物質は、北半球全体に拡散し、雨水ととも地表に降り続けました。これらを放射性降下物(フォールアウト)といいます。1980年(昭和55年)の中国によるものを最後に大気圏内核実験は行われなくなり、地表付近の放射性物質は徐々に減少してきました。
降下物の経年変化(Sr-90)


核実験の核分裂及び核融合の年間収量及び大気圏内配分、全ての国
実験回数 収量(Mt) 配分した核分裂収量(Mt)
核分裂 核融合 総計 局地及び地域 対流圏 成層圏
1945 3※a 0.057 0 0.057 0.011 0.046 0
1946 2 0.042 0 0.042 0.011 0.031 0
1947






1948 3 0.10 0 0.10 0.053 0.051 0
1949 1 0.022 0 0.022 0.011 0.011 0
1950






1951 18 0.51 0.08 0.59 0.18 0.32 0.014
1952 11 6.08 4.95 11.0 2.89 0.28 2.91
1953 18 0.35 0.36 0.71 0.099 0.24 0.013
1954 16 30.9 17.4 48.3 15.4 0.31 15.2
1955 20 1.18 0.88 2.06 0.10 0.22 0.86
1956 32 10.0 12.9 22.9 3.68 0.99 5.31
1957 46 5.25 4.37 9.64 0.14 1.61 3.50
1958 91 26.5 30.3 56.8 5.86 3.31 17.3
1959






1960 3 0.072 0 0.072 0.036 0.035 0.0009
1961 59 18.2 68.3 86.5 0.011 1.15 17.1
1962 118 71.8 98.5 170.4 0.052 5.77 66.0
1963






1964 1 0.02 0 0.02 0.010 0.010 0
1965 1 0.04 0 0.04 0 0.037 0.003
1966 8 0.94 0.20 1.14 0.28 0.41 0.25
1697 5 1.88 1.30 3.18 0.011 0.046 1.82
1968 6 4.16 3.44 7.60 0 0 4.16
1969 1 1.9 1.1 3 0
1.90
1970 9 3.38 2.40 5.78 0 0.095 3.28
1971 6 0.84 0.62 1.46 0.01 0.057 0.77
1972 5 0.13 0 0.13 0 0.11 0.02
1973 6 1.42 1.1 2.52 0 0.021 1.40
1974 8 0.75 0.46 1.21 0 0.19 0.56
1975






1976 3 2.32 1.8 4.12 0.01 0.09 2.22
1977 1 0.02 0 0.02 0 0.02 0
1978 2 0.04 0 0.04 0.02 0.02 0
1979






1980 1 0.5 0.1 0.6 0 0.11 0.39
合計 543※b 189 251 440 29 16 145
全世界拡散総計 160.5
全地球降下量測定値総計 155※c
(UNSCEAR 2000年報告書より)
※a 日本における軍事実戦使用2回を含む
※b 統計は安全性検査39回含む:アメリカ合衆国22回、連合王国12回、フランス5回
※c Sr-90測定値より推測。Sr-90の降下に先立ち放射性壊変2%〜3%が起こったため、推定拡散量(大気へ注入)
   もまた160Mtとなるであろう。


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チェルノブイリ原子力発電所事故
 1986年(昭和61年)4月26日、ソ連ウクライナ共和国西部のチェルノブイリ原子力発電所4号炉で起きた原子炉爆発事故をいいます。
 この事故で大量の放射性物質が環境中に放出され、多くの作業員と周辺住民が放射線被曝を受けました。この事故で放出された放射性物質は、日本にも飛来しました。
降下物の経年変化(Cs-137)
 このチェルノブイリ原子力発電所の爆発事故以降数年間にわたり、放射化学分析法によるCs-137の分析結果には、同事故に由来する少量のCs-134が含まれる場合があります。

(参考) 事故により放出された主な放射性核種の推定値 (×1015Bq)
放射性核種
1996年推定値b
半減期

    134Cs
    136Cs
    137Cs

44-48
36
74-85

2.06年
13.1日
30.04年

b:1986年4月26日時点に崩壊補正
(UNSCEAR 2000年報告書よりセシウムだけを抜粋)
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ジェーシーオー臨界事故
 1999年(平成11年)9月30日、茨城県東海村の(株)ジェーシーオーのウラン加工施設で起きた臨界事故をいいます。
 この事故で作業員3名が放射線被曝を受け、2名が死亡しました。事故直後に一時的に空間放射線レベルが上昇しました。
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